本冊では「見ること」についてこれ以上の深入りを避けますが、ここでは考え方の1つのパターンを示して章を閉じたいと思います。ただし、決してこの手順通りに行ってくださいということではありませんし、ご覧いただいたように「問題」は見る角度によって異なり、それによって「対処法」も違ってきます。「目的の確認」では手立てがニーズに沿ったものであるか否か、それで本当に成果が期待できるか否かを確認しましょう。「目標を設定」する際には、中長期的な見通しをもつとともに、スモールステップを踏みながら成果を逐次確認することも大切です。自信を得るためには、本人自身が「何をどの程度できるようになったか」を知ることが大切です。「評価」や「振り返り」には、できれば保護者にも加わってもらい、どこにどのような困難があるかをよりよく知ってもらうとともに、保護者からも頑張りを認めてもらえるようにしましょう。
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