ペーパーテストの結果が重視される昨今の教育制度の中では、読み、書きが苦手だというだけで、周囲の大人はもちろん子どもたち自身も「できない」と思い込んでしまっていることが少なくはありません。しかし、その子なりの学び方を尊重しさえすれば、言いかえるなら一般的なやり方を強制しなければ、多数派とは異なる才能を発揮する子どもたちであるかもしれません。 偉人と呼ばれる人々の中にも、「読み、書き」を苦手とした人がいることはよく知られています。もちろん誰もが、エジソンやアインシュタインのようだというつもりはありません。しかし、多数派が行き詰ったときに、新たな場面を展開してくれるのは彼らであるかもしれません。そんな大げさなことではなくとも、一人ひとりが大切な存在であることは言うまでもありません。 本冊はライズ学園における20年間の実践と研究の成果に基づいています。明日からの皆さんの実践に1つでもお役立ていただければ幸いです。
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