HGゴシック体 HG教科書体 ここまで見てきたように、私たちは実生活の中で様々な書体やデザイン文字にふれています。様々な書体に対応することは思った以上に難しいことも体験いただきました。すると「だからこそ基本をしっかり」ということにもなりそうですが、それはそれで課題がありそうです。そもそも「基本」とは何かということです。 例えば「む」ですが、私は長年書き続けてきた「む」を「間違っています」と言われたことがあります。私の「む」は、2画目の「丸」を左下のゴシック体と同じくらい高い位置に書いていますが、ある国語の先生によれば右側の教科書体のように書くのが正しいのだそうです。しかし小学生に、これをお手本にして書けというのは、ちょっと難しすぎはしないでしょうか? 改めて教科書体の「む」をじっとご覧になってみてください。漱石が言っていたように、見れば見る程「む」らしくなくなってきたりはしませんか? 6 目標はプラス1
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