です。 霞ヶ浦は日本で二番目に大きな 漢字が苦手で国語が大嫌いだという小学5年生のDさんが初めて教室を訪れた日、私は右のように板書しこれを読むように言いました。するとDさんは四角の中に「湖」を補い難なくこれを読みました。 そこで今度は「湖」を漢字で書けるかと問うと、 「何となくだったらわかるけど…」と言います。 「それじゃ、どちらが『みずうみ』なのかわかる?」と言って、まずは「湖」と板書すると、彼はすかさず 「あっ、それです」と答えました。しかし 「あわてないで、2つの漢字を見てから答えて」として、今度は「潮」と書くと、 「ええっ、ちょっと待って。ずるくないですか」と言います。 「なんで?」 「だって、似ている漢字を書くんだもん! 自慢じゃないけど、読むのは人一倍速いんですよ。だけどそんな細かいところまで見ていませんよ」 「なるほど、わかってきたぞ。やっぱり君は、よく見ていなかったんじゃないかな。読むのが速すぎて見ていなかったら、覚えられないのも当たり前だよね」 9 読めなくても読める文・読めそうで読めない文
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