ex :外に + port: 運ぶ = export :輸出 im :中に + port: 運ぶ = import :輸入 import :中に運ぶ + ant:ほどの = important :大切な ここでまず確認したいことは、たったこれだけのことでも人によって捉え方が大きく異なるということです。捉え方が異なれば学び方もそれぞれです。「部分から全体型」の人に合った練習方法が「全体から部分型」の人にも合うとは限りません。漢字の練習も、繰り返し書いたほうがよい人もいれば、1回でもていねいに書いたほうがいい人、鉛筆は使わず「‘さんずい’に朝は潮(ちょう)」と言って覚えたほうがよい人もいるということです。 その点、これまでの学校は、1つのやり方をすべての子に強いることで、異なる可能性を封じ込めてしまってはいなかったでしょうか。日本の学校では英単語も「繰り返し書いて覚える」という方法が主流です。しかし英語圏では、そのような方法はむしろ少数派だそうです。‘port:港’に ‘ex-:外へ’を加えれば‘export:輸出’、‘in(im):中へ’を加えれば‘import:輸入’などその成り立ちを知れば、繰り返し書く練習はほとんど必要とされません。
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