「はじめに」の中でもお話ししたように、いかに優れた手立てでも用い方を誤ればマイナスにさえなり得ます。読み書きに困難を示す子どもたちは、2つの認知処理過程、継次的な手立てと同時的な手立てをバランス良く使いこなせていないことがほとんどかと思います。支援について考えるときには、支援そのものもバランスを考慮し、最終的には一人ひとりの子どもたちがその子なりにバランスが取れるようにすることが極めて重要です。 具体的な支援方法については次章に送るとして、認知処理の特徴に応じた指導方略についてまとめられた表とその出典を紹介して第2章を閉じたいと思います。
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