と思っている学び方や学習の手順を押し付けがちです。 書くことに苦手がある子は、なまじ式を書いたり、筆算を行ったりすると「余計わからなくなる!」ということがあります。 「暗算なら、‘だいたい’できるのに、なんで筆算しなきゃいけないんですか!?」といった子もいました。テストでも、まったくわかっていない子と、解き方はわかっているけれど式が書けず、筆算が‘だいたい’しかできないので点数につながらないという子もいました。 そんな子に、来る日も来る日も計算ドリルを宿題として、苦手意識を植え付けてしまうのはまさに百害あって一利なしではないでしょうか? 算数が苦手で計算は間違ってばかりいても、数学的思考力に優れた子には計算機を片手にその能力が発揮されるような数学の問題に取り組ませてはどうでしょう。少なくとも、「九九」や「筆算」ができないからと言ってそこで足止めをしてしまうようなことは絶対にすべきではありません。取り出し指導を行う場合などは、特にこの点に注意が必要です。
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