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1 読みを考える:自ら学び取る力を養うために

《 家庭で 》

たとえば洗面台の近くにカレンダーを貼るなどして、毎朝、歯をみがくときに「今日の単語」を見て、単語の読みを自分で考えるようにします。

《 学校で 》

たとえば朝の会の際に「今日の単語」を板書し、単語の読みを自分で考えるようにします。月曜の朝には、「日曜日の単語は○○でした。では、今日の単語は何と読むでしょう」などとします。

2 読みを確認する

《 家庭で・学校で 》

夕食時や帰りの会などに、「今日の単語」の読みを確認します。たとえば‘ cut ’が読めないときは、「昨日の‘ nut ’の‘ n ’を‘ c:ク’に替えたら…」とヒントを出します。

3 Tips !(学びのヒント・秘けつ)を活用する

《 家庭で・学校で 》

Tips !(学びのヒント・秘けつ)’を、夕食時や「朝の会」「帰りの会」などの話題の1つとして取り上げ、言葉や音に対する関心・意欲を高めましょう。

4 読む力をつけるために書く

《 家庭・学校で 》

たとえば夕食の後や帰りの会で、‘ cut:ク+ア+トゥ’のように一音一音を確認しながら、テーブルや机の上に指で一度だけゆっくりと書くようにします。練習の目的は、書く力をつけることではなく、単語の成り立ちを確認し、読む力をつけることです。

5 練習シートに書いてみる:読む力をつけるために

《 家庭・学校で 》

「よく見て書きましょう」と言ってもよく見ていない子、‘lamp’を‘lanp’としても間違いに気づかない子もいます。曜日を定めて、前の週に出てきた単語の読みを確認した上で、練習シートを使って書く練習をしましょう。

何度も書かせる必要はありません。書くことを苦手とする子であれば、一度でも十分です。そのかわり、ここでも「ク+ア+トゥ」と一音一音を確認しながら、ゆっくりと書かせるようにします。

練習シートは、必要に応じて拡大コピーしてください。ただし、大きければいいというものではありません。その子に合ったサイズを探してみてください。

6 その他の練習方法

《 カルタにして楽しむ 》

カレンダーを切って1単語ごとのカードにし、カルタゲームを楽しむなども効果的な練習方法です。

《 発展練習 》

たとえば‘ set / get … west ’を取り上げた週には、「‘ et ’の前に‘ w ’をつけたら…」または「‘ west ’から‘ s ’を取ったら何と読むでしょう」と問いかけます。

このとき「ウェット・ティッシュやウェット・スーツの‘ wet ’だね」などとし、毎日の生活と結びつけ、英語に対する関心を高めるようにします。


○ 練習の際に気をつけたいこと ○


☆ 毎日の生活の中で、楽しみながら、学べるようにする

このカレンダーの特長は、「音の足し算・引き算」を通じて英語への関心を高め、自ら学び取る力を養うことです。「今度ウェット・ティッシュを使うことがあったら、そこに英語でも書かれているかどうかをたしかめてみよう」などとしてみましょう。

生活の中で目や耳にする英語に関心をもつようになれば、1日1単語ずつでも1年間で1,000語から2,000語以上の単語を身につけることもできます。

☆ まずは英語に親しむことから始める

「音の足し算・引き算」に慣れ、「読む力」を伸ばすためには、単語を書いてみることをお勧めします。しかし毎日10回ずつ書かせたり、テストなどをするのはあまりおすすめしません。

このカレンダーでは、アルファベットや英語の音に親しむことを目的に、楽しみながら練習できるように心がけましょう。

☆ つまずきに心を配り、試行錯誤の権利を認める

子ども達は思わぬところでつまずきます。たとえば算数では100点をとっている子が、‘ b / d / p / q ’など形が似た文字の区別に困難を示したりします。

ここでの目標は、「音の足し算」に慣れることです。無理に単語の意味まで覚えさせるなどはおすすめしません。発音も、「上手に、正確に」を強調しすぎると、英語嫌いを生みだす元になります。学びの過程においては、間違えたり迷ったりする試行錯誤こそが大切です。

「リヴォルヴ学校教育研究所」のWebページでは、「読み書き困難の疑似体験」を公開しています。早くから力を発揮する子もいれば、ゆっくりと力を発揮する子もいます。子ども達のつまずきへの理解を深め、一人ひとりに応じた到達目標を設定し、その子のペースで学びを深められるようにしましょう。