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ライズタイム「インプロを楽しもう」~ライズ学園~

11月14日(月)

今回のライズタイムは
谷田部教室で「インプロ」をしました。講師は学園スタッフの定廣さんです。

インプロとは英語のimprovisation(インプロビゼーション)の略で
日本語では「即興」の意味があるそうです。
具体的には、与えられた条件や場面の中で、考え・感じたことを、発言したり行動したりすることです。

「今日はインプロをします。」
学園スタッフ定廣さんの言葉に子ども達は

「なにするの?」
「なにの呪文?」
と首をかしげています。

「まずは、ボールを使ってキャッチボールをしてみよう。」
大きくて軽いピンクのボールを使って、ゆっくりとキャッチボールのスタートです。

慣れてきたところで定廣さんが
「じゃあ、今度はボールを使わないで、キャッチボールをしよう!
言葉は使わずに、相手にボールを投げるよ!と合図をしてから投げてください。」

子ども達は投げる相手に向き合い、顔を見てアイコンタクトや人を呼ぶ身振りをして
相手への合図を自分なりに工夫して伝えています。

途中で投げるボールが大きくなったり、小さくなったり、重くなったり、軽くなったりしてとても楽しんでいました。
とても重くて大きなボールを受けとって、転んだふりをするSGさんも。

その後は、1人1枚トランプカードをひき、そのトランプの数を見ないで頭の上に掲げ、
自分の数より大きい数だと思う人には、うやうやしくあいさつを
小さい数だと思う人には友達感覚であいさつをするゲームをしました。

子ども達、スタッフみんなさぐりさぐりあいさつをしていきます。
自分の数が想像できない始めの頃は、ぎこちないあいさつをしていましたが
だんたんと自分の数が分かってくると、子ども達ひとりひとりが考えた行動をしていきます。

「ごきげんうるわしゅうございます。」
スカートの両端をちょっと持ち上げお姫様のようにあいさつするKAさん

「よっ!」
と本当の友達のようにあいさつするSNさんも。
与えられた条件や状況を楽しみながら、
自分なりに工夫してコミュニケーションをとり、表現することができました。

 

最後に、言葉カードを引いた本人に、周りの子ども達が声をかけ
その言葉を使ってもらうゲームをしました。

「どういたしまして」のカードを引いたSさん。

  

周りの子ども達が、一斉に「ありがとう」と声をかけますが、
Sさんは「え!?なに!ありがとう。」
となかなか「どういたしまして。」と言ってくれません。
スタッフのKさんが、Sさんの前に倒れ込み
手を貸してくれたSさんに迫真の「ありがとう。」
を言うと、Sさんは「いえ、どういたしまして。」
子どもたちは「やった~!」と拍手喝さい!

言葉を使わないコミュニケーションの楽しさや、相手の考えを推測する難しさを知ることができました。

帰りの掃除の時間に

「次はインプロいつやるの?」
とスタッフに聞いてきたYさん。
どうやら、子どもたちは次のインプロの時間が待ち切れないようです。