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カルチャー教室「『ヴィジュアル・コミュニケーション展~社会との対話~』の見学とワークショップ」
今年度初のカルチャー教室は、茨城県立つくば美術館 にて、写真展の見学とワークショップを行いました。
講師は、前年度もライズに来てくださった写真家の田嵜裕季子さんと、現在はプロのカメラマンとして活躍中の教え子さんお2人、やましたみか さんと、石橋英之 さんです。
まずは「ヴィジュアル・コミュニケーション展~社会との対話~」の見学から。
やましたみか さんの作品「between(ビトウィン)」
波間のように揺れ動きながら、あっちに行ったりこっちへ寄ったりする、いろいろな「私」を、藍色の染物のように映し出す特殊な技術で表現されていました。
「さわってみてもいいよ」
「これはくらげ?」「これは空?」
「どうやって撮ったの?」「どうやって現像するの?」
「それぞれの写真に『私』のモデルはいるの?」「ひみつです」
見れば見るほど深い藍色に吸い込まれそうな写真たちと、実際にこの作品を作りあげたやましたさんを前に、
みんな長い間そこにとどまって、作品ややましたさんとのコミュニケーションを楽しんでいました。
石橋英之 さんの作品「Suspiran」
スペイン国内をアラブ人の方と一緒にそれぞれの目線で撮影した写真類です。
キリスト教徒がイスラム教徒(アラブ人)を迫害した歴史と、今も続くその差別。
住所を持たないアラブ人たちの生活を、落ちていたゴミから想像させる展示もありました。
燃やされていたグリム童話のページ片から伝わってくるアラブ人家族の生活-。
知識と現実を結びつけながら、真剣に石橋さんの展示に見入るみんなでした。
他にも、
ウェブ上で世界中の老若男女がつながって「第二次世界大戦」の写真とコメントを公開しあっているのをパソコンで見たり
暗く仕切られた空間に流れる東京の風景動画の中で、その世界に浸ったり。
それぞれの作品が社会とつながる窓のようで、スタッフは、手が届く場所の向こうに広がるみんなの「出会い」や「未来」をイメージしていました。
展示見学のあとは外に出て、ポラロイドカメラで美術館周辺を撮影。
撮影の様子は、まるでプロカメラマンのよう!
迎えに来てくれたオノムの頭と背中で印画紙を温めて現像?!
「いい写真!」田嵜さんとやましたさんに褒められました。
みんなの作品は5月1日まで美術館に飾られることになりました。
田嵜さん、やましたさん、石橋さん、他ご協力いただいたみなさん、このような貴重な機会を与えてくださり本当にありがとうございました!
またお会いできる日を楽しみにしています。