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カルチャー教室「そば打ち体験」

10月19日 そば打ち体験

 今回のカルチャー教室は、いつもお世話になっている谷田部商店街・内藤寿司さんの協力を得て、「そば打ち体験」を行いました。

 いつもグラウンドに行く時等にお店の前を通りかかるのですが、中に入るのは初めての子も沢山・・・
教室から徒歩で移動し、到着。お店入口上部には「ライズ学園様そば打ち体験」ときれいに書かれたウエルカムシートが。

 「こんにちは~」「おじゃましまーす」と皆口ぐちに挨拶をしながら入っていくと、店主の内藤さんが迎えて下さいました。「こっちへ」と案内されたのは奥の広いお座敷。

 シートが敷かれたスペースに、そば打ち用の台やのし棒、そば切り包丁等が並ぶ様子はまるでそば打ち小屋のよう。奥に通された子ども達も「わぁ」と歓声を上げながらエプロンや三角巾を付け、調理の準備をします。

 子ども達の準備中に、内藤さんが粉の計量をしてくれます。

 今回挑戦するのは二八そば。そば粉が8割、小麦粉(中力粉)が2割の贅沢なもの。
おまけにそば粉は常陸秋そばの産地として有名な金砂郷産のもので、前回のそば打ち体験でもご協力下さった小川さんhttp://www.soba-ogawa.com/index.htmが手配して下さったとの事。小麦粉も勿論国産。なんともリッチなそば打ち体験です。

 粉が軽量できたら、いよいよ子どもの出番です。計量済みの粉をまずふるいにかけます。2kgのそば粉を準備して下さったので、二八にするには中力粉が500g。合わせて2、5kgの粉を数回に分けてふるいます。
粉がボウルの外に出そうになったり、ふるいカスが粉に混じったりしながらも奮闘し、荒い粉やそばがらが除去できたところで、次は水回しです。

 

ふるい終わった粉を捏ね鉢に移し、手袋を装着したら、まず粉だけをよく混ぜます。
次に水をいれて捏ねます。まるで職人さんの様ですね。

生地が纏まったら丸めてのばします。最初は難しいので内藤さんがのばしてくれます。
のし棒を上手に使って手前から少しづつ延ばし、これくらいになったら子ども達の出番再び。

だんだん生地が薄くなり、広がっていきます。生地が丸く広がったら、のし棒に巻きとります。そして「つの出し」という、丸い生地を四角く延ばす作業があるのですが、これは難しいので内藤さんにお願します。
 

四角くなった生地を折り畳んで、今度はそば切り包丁で切ります。
内藤さんにお手本を見せてもらってからそば切りに挑戦。


包丁使いがなかなか。
包丁を当てる角度も大切です。均等な幅に切るには、板のずらし具合、包丁を当てる角度、力の方向、強さ、全てを上手く調整する必要があります。

一通り子ども達が体験した後、再度内藤さんの技を拝見。鮮やかな手さばきはさすがでいらっしゃいました。

そば箱に次々と盛られてゆく生そば。そして切り終わったそばを内藤さんが茹でてくれます。

 内藤さんがそばをゆでて下さっている間に子ども達が配膳をします。
そば猪口にそばつゆを注ぎ、お箸を並べ、てんぷら、そば、薬味を配置し・・・
ここでも考えることがたくさん。

 例えば、そば猪口にはそばを入れて食べるのですから、注ぐ量はつゆがあふれないように容器の半分くらいまでにしなければいけない、とか、お箸を置く向きはどうすればよいのか、また、どの場所に薬味やそばを配置するのか・・・等等。

 一見、ありふれた光景ですが、子ども達はこういった場面でも試行錯誤しています。「その箸の向きじゃ、左利きの人が使うには不便じゃない」「そば猪口はこっちに置いた方がいいんじゃないかな」

 待っている間にも子ども達は作業を通して沢山の事を学んでいるようです。

 そして・・・・・・ついに出来ました!!!

 
ライズ学園特製?二八そば!!!
それに加えて何と!野菜のてんぷらまで出して下さいました。

なんとおいしそうなのでしょう!!!
皆もう食べたくてわくわくしているようです。

・・・・「いただきます!」


皆で打って、皆でいただく、うちたて、ゆでたてのそばは格別のお味です。 

利尻昆布とかつお節をたっぷり使い水出しした、と仰る贅沢なそばつゆも大変美味で、中にはそばつゆを飲んでからおかわりをする人も。

 たくさん盛られたそばもあっというまになくなる程の勢いで、皆満足気に食していました。

美味しいおそばとおしゃべりで大いに盛り上がり宴たけなわ、というところで、谷田部商店街のボランティア会の方もわざわざご挨拶にいらしてくださいました。

 こうして地域の方々に支えられてライズ学園の活動が広がっています。いつもありがとうございます。

おおかたおそばも無くなり、一息ついた所で、皆で歌を歌って内藤さんにお礼をすることになりました。
そして選んだ曲は「ドラえもん」、2曲目は「雫」。
普段のライズの活動では大きな声で歌う機会はあまりありませんが、みんなとても楽しそうに大合唱していました。皆でそばをうって、食し、歌う、という貴重な体験ができました。

 最後は内藤さんを囲んで記念撮影。

「こんどは寿司体験なんかもいいな」と仰る内藤さん、そして、ご協力下さった皆さん、どうもありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

 カルチャー教室とは別枠ですが、午後はいつものお礼も兼ねて、谷田部商店街の落ち葉掃きをしました。皆も一生懸命、落ち葉を集めます。なんとも充実したライズの一日となりました。