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災害シミュレーション散歩(ライズタイム)

 今年度のライズタイムは、防災を意識したプログラムを行っていくことになりました。
 その第1弾として、「災害シミュレーション散歩」に取り組んだライズのみんなの様子を紹介します。

 「災害」と言ってもいろいろなものがあります。それに、そのときどこにいるかもわからない。
 でも、いざその「災害」が起こったときに、落ち着いて、自分の頭で考えて行動することができるかどうかが、生死を分けるかもしれない。

 第1回目は、ライズのまわりの屋外で、「地震」「雷」「竜巻」が起こったときの「初動」についてシミュレーションしながら散歩をしてみました。

 まずは、狭い道で地震が起こったというシミュレーション。


こんな姿勢で頭を守りながら・・・

 
なるべくいろいろなものから離れて・・・

空き地を探す?
(と言ってもなかなかなかったりするのですが。)

「考えるべき危険ポイントはなんだろう?」とスタッフが聞くと、
「電柱」「電線」「ブロック塀」「道路」「動いている車」「ガラス」など、いろんな答えがみんなから出てきていました。東日本大震災を経験したみんなは、きっともうすでに考える力がついているんだなと、最初から感心しきり。

次は、高い木や建物や野原があるところで雷が鳴ってきたというシミュレーション。


高い木の下や、壁にくっつくのは厳禁!


野原の真ん中だと自分が一番高くなってしまうし。

 
電気を通しやすいU字型を作らないように、足をぴたりとつけて、手を地面につけないで、姿勢を低く。
耳を塞いだほうがいいという情報も。

でもやっぱりまずは近くにある建物に入れてもらうほうがいい、という意見でまとまり、その場をあとにしました。

このあとは、ゆるやかな下り坂道。野原や畑の真ん中を青空に向かって歩くような気持ちのいい散歩道でした。


銀色に光るきのこを見つけてみんなで集まりました。
「非常食?」
「いやいや毒があるかもしれないから気をつけないと!」

こんな平和な時間と場所にも、災害は起こるかもしれないのです。
第3番目は、ここに竜巻が近づいてくるのが見えたらというシミュレーション。


話し合って考えこんでいる子たちを尻目に、すぐさま動いたKNちゃん。
↓↓↓

なんと、その場で寝転がる。
「だってそうするしかない気がする!」
「まあ立っているよりはいいよね。」


そして「やっぱり野原の真ん中?!」YKくん。


みんなで集まって話し合い。

近くに1軒立っていた「おうちの中に入れてもらう」案が一番多かったのですが、
「もし留守だったら?」「入れてもらう時間がなかったら?」という話になり、
「竜巻が来る方向と反対側に、建物を盾にして丸まって隠れる」などの意見が出ました。
竜巻の速度ってけっこう早いんだって。

「そういえば、お風呂の浴槽の中にお布団をかぶって横たわるのがいい、とテレビでやっていた。」とKNちゃん。
「へえぇ。」 ライズ一同感嘆。

洪水のことも気になる子がいたので、経験者の中山さんにお話を聞くことに。
中山さんは、洪水も竜巻も火事も雷も間近で恐ろしさを経験している災害マスターなのでした。


こんなところに水路がありました!竜巻のときは、こんな水路にすぽっと入るという方法もあるらしい。
「竜巻のあと、確かに道路は割れていなかった」by災害マスター


最後にライズの駐車場で、車通りの激しい道を通っている時に地震が起こったら?ということを、グループに分かれて話し合って発表し合って終了。

振り返りの時間がほとんどなくなってしまいましたが、またマップに書き込む時間を持ちたいと思います。

みんな真剣に自分の身に引き寄せて考えていて素晴らしかったです。

次回のライズタイムは、「避難所までの避難経路を考えよう」(予定)です。お楽しみに。